森義利が考案した合羽摺の制作工程を写真付きで解説。

合羽版の制作工程

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合羽摺の制作工程

原寸大の下絵を描き、渋紙にはりつける。
工程その1
原寸大の下絵を描き、渋紙にはりつける。


刀を研ぐ。型彫りはこの刀一本で仕上げる。
工程その2
刀を研ぐ。型彫りはこの刀一本で仕上げる。


墨線となる主型、色板となる摺り込み型を彫る。
工程その3
墨線となる主型、色板となる摺り込み型を彫る。型がばらばらにならないように“つり”と呼ばれる線で全体が構成される。


完成した型から下絵をはがす。
工程その4
完成した型から下絵をはがす。


型の細かい線を守るため紗を型に張り、紙の上に置く。
工程その5
型の細かい線を守るため紗を型に張り、紙の上に置く。


柔軟性を持たせるために型をぬらし、余分な水気をふきとる。
工程その6
柔軟性を持たせるために型をぬらし、余分な水気をふきとる。


はじめに摺り込み型で色別に色をはけで摺り込む。
工程その7
はじめに摺り込み型で色別に色をはけで摺り込む。


色摺りの点検。
工程その8
色摺りの点検。


粘伏せ。
工程その9
粘伏せ。完成時に白く残したい部分に防染糊を施す。


型をとりはずし、糊を完全に乾かす。
工程その10
型をとりはずし、糊を完全に乾かす。


墨入れ。
工程その11
墨入れ。


工程その12
水元。水に浸して防染糊を洗い流す。
工程その13
水張り。
工程その14
仕上がり点検。時により手彩色。
工程その15
サイン、印入れ。

森義利

合羽版を摺る森義利合羽摺りという技法を用いた、合羽版を考案した日本を代表する版画家。生まれ育った東京下町の風物や歌舞伎、武神、歌舞伎、源平合戦などをテーマとした力強い作風が持ち味。ダイナミックな『動』の作風に魅了された国内外のコレクターにより、作品の多くはいまも愛蔵されている。

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